公開: 2026-08-26 更新: 2026-08-26
企業サイトのテーマ選びでは、デモ画面の見栄えが最初に目に入ります。しかし、公開後にページを追加し、担当者が交代し、サービス内容を直し、計測タグを更新する期間のほうが長いはずです。選定時は「いま作りやすいか」だけでなく「一年後にも安全に変更できるか」を確認します。
先に更新する人と頻度を決める
制作会社だけが触るのか、事業部が週次で編集するのかによって必要な自由度は変わります。自由度が高すぎるテーマは、担当者ごとに余白や色がばらつくことがあります。反対に固定が強すぎるテーマは、軽微な変更にも開発が必要です。
更新担当者が触る範囲、触らない範囲、公開承認の流れを紙に書き、その運用を再現できるテーマを選びます。ブロックロック、パターン、グローバルスタイルの役割も確認します。
独自機能への依存を調べる
テーマ専用ショートコードやページビルダーが本文を構成していると、テーマ変更後に記号列が残ったり、再編集が必要になったりします。標準ブロックで保存される範囲、テーマ停止時に残るデータ、エクスポート方法を確認してください。
- 本文はWordPress標準ブロックで読めるか
- カスタム投稿タイプはテーマではなくプラグイン側か
- テーマを停止したテストを実施できるか
- 子テーマや追加CSSに依存しすぎていないか
デモではなく実データで確認する
整った短い文章だけでは、長い社名、複数行の見出し、表、フォーム、エラー文の崩れを発見できません。実際に使う原稿の一部を入れ、スマートフォン、キーボード操作、文字拡大で確認します。Core Web Vitalsもデモ値ではなく、自社の画像やタグを入れた状態で測ります。
保守の条件を読む
最終更新日だけで判断せず、対応するWordPressとPHP、変更履歴、脆弱性窓口、破壊的変更の告知方法を見ます。「永久サポート」のような抽象表現より、現在の対応範囲が具体的であることが重要です。
選定表に残す項目
| 観点 | 確認内容 |
|---|---|
| 編集 | 担当者が変更する範囲を標準機能で扱えるか |
| 移行 | 停止時に本文とメディアが利用可能な形で残るか |
| 品質 | アクセシビリティ、レスポンシブ、実データで確認したか |
| 計測 | タグや同意管理をテーマと分離できるか |
| 保守 | 対応環境、更新履歴、報告窓口が明記されているか |
最後は点数だけでなく、自社の更新体制に対する重大な不一致がないかで判断します。